担当者が変わっても信頼も引き継いでもらう

「営業は物を売るのではなく自分を売ることだ」とは、よくいわれることです。自分を売ると言ってももちろん人身売買ではなく、「自分の人柄」「自分の熱意」「自分の商品知識」「自分の顧客対応力」などをお客様に見込んでいただいて、買っていただくということですね。法人営業の場合、セールスレターやメールマーケティングなどを多用される向きもあるようですが、飛び込みでもいいので、やはり実際に訪問し、顔と名前を覚えてもらうのが効果的です。人間、何度も顔を見た相手に対しては自然と親しみを感じ、相手の脳は「この人は知っている人」と認識するものです。「今、忙しいから」と3分で追い返されたとして、しっかり顔は見せて帰りましょう。そのときに同時に名前も覚えてもらうために、ネームカードも相手に見せ、「〇田〇男」です、よろしくお願いしますというふうにするのも忘れないようにしましょう。何度か「今、忙しいからごめんね」を繰り返していると、相手もさすがに「少しぐらいは話を聞いてやらないと悪いかな」と思ってくれたりもします。何度目かに必ずめぐってくるチャンスを生かせば結果にも期待できます。私は個人で法人相手の仕事をもう16年ぐらい続けていますが、担当者が変わっても常に私に対する信頼は引き継いでくださっているようです。